埼玉県越谷市で 内科一般診療および呼吸器内科・アレルギーの専門診療を行っている診療所です。

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診療案内

内 科
こんなときは
熱がある | のどが痛い | 咳が出る | おなかが痛い | 血圧が高い | 血糖値が高い | コレステロールが高い | 予防注射 | 禁煙したい
  • 生活習慣病(高血圧症、糖尿病、脂質異常症、等)
  • 感染症(かぜ症候群、肺炎、尿路感染症 等)
  • 各種検査(血液検査、尿検査、胸部エックス線検査、心電図、肺機能検査 等)
  • 禁煙治療(要件を満たしていれば、当院で健康保険を適応した治療が受けられます)
  • 各種予防接種(インフルエンザワクチン、成人用肺炎球菌ワクチン 等)

生活習慣病について
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1. 高血圧

高血圧とは、血圧の値が収縮期血圧/拡張期血圧のどちらか一方、あるいは両方が140/90mmHg以上になる病気で、そのままにしておくと脳卒中や心臓病、腎臓病など重大な病気になることがあります。高血圧は日本人にもっとも多い病気で、国が行った健康調査によると、約 4300万人の患者さんがいると推測され、そのうち約900万人の患者さんが診察を受けています。残り3400万人のなかには、高血圧でも放置している人、独自に生活習慣の修正をしている人のほか、高血圧と気づいていない人もかなり含まれますので注意が必要です。

高血圧は、サイレントキラーといわれるように、自覚症状はほとんど 現れませんが、長い時間をかけて動脈硬化を進行させます。症状がないからといって、高血圧を放っておくと、突然脳卒中や心筋梗塞になることがありますし、徐々に腎機能が低下してしまいます。動脈硬化が進行して引き起こされる脳卒中、心筋梗塞や腎臓病などの重大な病気になってから高血圧に気づくことも多いため注意が必要です。

これらの中で、とくに脳卒中は血圧との関連が深い病気です。脳卒中の危険因子には、高血圧、糖尿病、心臓病や不整脈、高脂血症、喫煙などさまざまなものがあげられますが、この中で最大の危険因子は「高血圧」です。厚生労働省の調査によると、収縮期血圧が140から159mmHgの軽症(I度)高血圧の人では、脳卒中により死亡する危険度が至適血圧者(110~119mmHg)の約3倍になります。収縮期血圧が180mmHg以上の重症(Ⅲ度)高血圧になると、この危険度は7倍以上にもなります。


2. 脂質異常症

血液中にコレステロールなどの脂質が多い状態が続くと、血管の壁に余分な脂が沈着し「プラーク」と呼ばれる塊が作られます。時間の経過とともに血管の壁がどんどん分厚くなって、血管が詰まりやすい状態になります。これが「動脈硬化」です。プラークは破れると、そこに血小板が集まると血栓ができ、それが動脈を塞いでしまうと、血液はその先に流れなくなり、血流の途絶えた組織や臓器は壊死します。脳動脈が詰まれば脳梗塞、心臓の冠動脈が詰まれば心筋梗塞、足の動脈が詰まれば急性動脈閉塞症を発症します。

動脈硬化を進行させる因子は、脂質異常症以外に高血圧、糖尿病、喫煙、家族が同じ病気に罹ったかなどがあります。しかし、近年、脂質異常症は動脈硬化の危険因子の中でも最大の要因であると言われています。症状がなくても、進行を防ぐために適切な治療を生涯続けることが大切です。


3. 糖尿病

食べ物に含まれるブドウ糖は体内に取り込まれると、エネルギーとして利用されます。しかし、インスリンの作用が弱いとブドウ糖(血糖)を上手く利用できず、血糖値が高くなります。このような状態が続くと様々な合併症を発症します。合併症を発症すると治療が大変困難です。普段からしっかり血糖値をコントロールして合併症を予防しましょう。糖尿病の合併症として、以下のものがよく知られています。

i. 網膜症

高血糖が続くと網膜の毛細血管に障害が起きます。進行すれば失明の原因になります。末期になるまで自覚症状はほとんどありませんから、定期的な眼底検査がたいへん重要です。

ii. 神経障害

高血糖が続くと神経の働きが障害され、主に下の表のような障害が発生します。

抹消神経障害 足のしびれ、冷え、つり
自立神経障害 立ちくらみ、排尿障害、便秘、下痢、勃起障害
足部 足の感覚低下、足潰瘍、足壊疽

iii. 腎症
高血糖が続くと糸球体に障害が起きます。初期には尿アルブミンが、障害が進むにつれ尿蛋白が増加します。新規に人口透析を始める人の約半数は糖尿病腎症が原因です。これを防ぐには、良好な血糖コントロールを保ち、血圧は130/80mmHg未満に維持しましょう。

iv. 動脈硬化
高血糖が続くと動脈硬化が進み、脳梗塞などの原因になります。高血圧や脂質異常症、肥満、喫煙も動脈硬化を進めます。これを防ぐためには、良好な血糖コントロールを保ち、高血圧や脂質異常症、肥満に注意しましょう。禁煙に努めましょう。

v.歯周病
高血糖が続くと歯周組織の血管がもろくなります。これを放置すると歯周病が進行しやすく、歯を支えている骨がなくなり、歯を失う原因となります。これを防ぐには歯科医院で定期的な検査を受けましょう。また家庭での歯磨き励行と生活習慣の改善が大切です。

かぜ症候群について
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1. かぜ症候群とは

かぜ症候群は、上気道(鼻、咽頭、喉頭)の急性炎症のみでなく、最近は下気道(気管、気管支、肺)にまで広がって急性炎症をきたす疾患を総称していわれます。


2. 原因微生物

かぜ症状群の原因微生物は、80~90%がウイルスといわれています。とくにライノウイルスは急性の呼吸器系感染症の50%を占めると考えられています。このウイルスは手からの接触感染で鼻や目の粘膜を介してうつる特徴があり、予防のためには「手洗い」が大切です。


3. 原因の同定

診断は、咽頭ぬぐい液などからウイルスを直接に分離同定するか、もしくは初診時と 2週間後くらいの血液検体を用いて抗体価上昇を認めれば診断できますが、一般的には原因微生物が何であるかは判らないことが多いです。


4. 治療

治療は、ウイルス性のかぜ症候群であれば、安静、水分・栄養補給により、自然に治癒(ちゆ)します。抗菌薬も一般的には不要なことが多いと言われています。

ただ患者さんが来院されるのは、つらい症状があるからであり、熱や関節痛に対し、解熱剤も適宜使用しますし、症状に応じていくつか組み合わせた処方をします。

原因がウイルス以外の細菌などによると思われる場合には、それぞれに適した抗菌薬を投与することもあります。

今後悪化しないか心配される方も多いと思います。診察時に「かぜ以外の似た症状の病気」についても考え、必要に応じて再診のタイミングについてもご説明しています。